安平町のNPO法人アビースポーツクラブ(中村卓也理事長)は1日、町早来大町の早来学園でパリ五輪のパブリックビューイングを初めて実施した。町民を中心に約40人が会場を訪れ、女子バスケットボール1次リーグの日本対ドイツ戦を観戦。点を取り合う白熱した一戦となり、来場者は選手の活躍に一喜一憂した。
観戦会は、スポーツに参加するきっかけづくりや活動の支援者を増やすことを目的に企画した。学園内の中アリーナを会場とし、椅子のほか、未就学児向けにマットレスや玩具を用意。家族連れが観戦しやすいよう工夫を凝らし、入場無料で自由に入退場できるようにした。
試合が始まると、町民が続々と来場し、子どもたちが「頑張れ!」「オフェンス」などと応援。日本チームが3点シュートを決め、ドイツチームとの点差を縮めると、歓声を上げた。結果は75―64でドイツが勝ったが、試合終了後、会場では日本チームの健闘をたたえる拍手が響き続けた。
家族4人で観戦した同学園5年生の辰巳アレクセイさん(10)は「日本代表選手では林咲希選手が活躍し、頑張っていた。次の試合も応援したい」と話した。
同法人の鳥實裕弥クラブマネジャーは「初めての観戦会は、未知数の中で準備を進めてきた。家族連れに楽しんでもらえたことが良かった」と述べた。
パブリックビューイングは、2日午後5時45分からのバスケットボール男子予選ラウンド、3日同7時52分からのバレーボール女子予選、4日同5時45分からのバスケットボール女子予選の放映でも行う。来場者先着100人に抽選券を配り、4日に抽選会を行ってプレゼントを贈る。