白老町は30日、交通事故死ゼロの最長記録1000日を達成した。統計を開始した1974年以来初の4桁で、町防災交通室の高野基哉室長は「新記録達成は喜ばしいが、ここを通過点として2000日、3000日を目指したい」と述べた。
2021年11月3日、白老港の車両転落事故を最後に約2年9カ月、交通事故による死者を町内から1人も出していない。これまでの最長記録は14年5月17日から16年11月4日までの903日間だった。
8月7日には町役場で、苫小牧署の葛西浩司署長から交通事故死ゼロ1000日達成の感謝状が贈呈される。町交通安全町民運動推進委員会会長の大塩英男町長をはじめ、町交通安全指導員会や町交通安全協会の関係者も参列する予定。
一方、夏から秋にかけての行楽シーズンは道内外の観光客や訪日客の往来、増加が懸念される。町制施行70周年の節目でさまざまな記念行事、祝賀行事も予定されており、予断を許さない状況だ。
高野室長は「交通事故で大切な人の命を亡くしてはならない―という思いを町民全体で共有し、さらに注意深く交通安全への啓発を進めたい」と気を引き締めた。