白老町末広町5の三宅誠一さん(81)宅の庭で、丹精込めて育てたイトラン(糸蘭)が4年ぶりに花を咲かせた。数年に1度しか開花しない花で、三宅さん宅では2020年に初めて咲いて以来という。
イトランはメキシコ原産の常緑低木。名は葉の縁の繊維がほぐれて糸状になることにちなむ。庭では高さ2メートルほどにもなり、釣り鐘状の白くて大きな花が、大人の目の高さ辺りにうつむくように、鈴なりに咲いている。
三宅さんは花のまちづくりを進める白老フラワーマスター協議会の会長を務め、約100種類の草花を庭で育てる。イトランは6年ほど前に元町民の友人から譲り受け、玄関近くの庭に3株ほど植えたという。
「暖かい土地で生まれた花が、寒冷地で咲いてくれたのがうれしい」と目を細め、「見頃は今月いっぱい。散歩の途中にでも立ち寄って、見てもらえたら」と話している。