私が所属する白老町のNPO法人ウテカンパでは、月に1度町内に会場を借りて「だれでも食堂」を開催している。始めた当初は、地域の子供たちの居場所になればと「こども食堂」とした取り組みであった。この頃から、子供だけでなく地域の誰でも参加できたのだが、子供限定と思われることも多く、地域の誰でも来てほしいという思いから「だれでも食堂」に呼び方を変えた。
先日、この食堂に、町内で働くベトナム人の方と、一緒に働いている町内在住の方、苫小牧市内の大学から中国人留学生の方と学長さんが参加してくれた。私の日常では、20歳の方とも海外の方とも話をする機会はほぼ無いが、どこへ遊びに行くのか、日本の化粧品はどうかなどの世間話や、ベトナム語の簡単な単語を教えていただいたりした。
また、参加したベトナムの方と中国の方が仲良く会話をしていたので、知り合いだったのかと思ったが、この日会場で友人になったとのことで、2人は日本語で会話をしていた。海外の方同士の交流の場ともなっていた。会場にお借りした虎杖浜の観音寺の中を見学したり、住職さんを交えてお話をしたりする場面も見られ、日本の文化に触れる機会にもなっていたようだ。
私たちの周りで、海外の方が飲食店で働いている姿やスーパーで買い物している姿を見ることが増えた。介護現場で活躍している方もいる。今回の交流では、日常では関わりの少ない世代や国籍などの方と会話する楽しさや学びがあった。地域の誰もが交流できる場が増えたらよいと思う。
(コミュニティナース・苫小牧)