苫小牧信用金庫では、社会貢献活動として、創立50周年を迎えた1997年12月、北海道営林局との間で、苫小牧市高丘の国有林18・6ヘクタールについて、60年間にわたる「法人の森林(もり)」分収育林契約を締結しました。
「法人の森林」制度は、一般企業が国との契約により、国有林を活用しながら地球温暖化防止や水源のかん養、国土の保全などに役立つ森林づくりを充実させていくものです。
森林資源が環境問題で果たす役割は、きれいな水資源の維持、野生動植物の生命保護、地球温暖化の抑止などです。このほか、森林と親しむ散策やレクリエーションなどをする場合にはリラックスや癒やしの効果などがあり、日常生活におけるストレスを解消し、潤いを与える重要な役割も果たします。
当金庫が契約した国有林は、エゾマツなどの針葉樹やミズナラ、イタヤカエデなどの広葉樹が広がるアッペナイと呼ばれている地域であることから、「とましんアッペナイの森林」と名付けています。
この地を流れる勇振川は苫小牧市の重要な水資源とされており、この地域の自然環境は、市民生活に直接大きな影響を及ぼすとされています。
地球環境問題がクローズアップされている中で、森林が果たす公益的機能の重要性を認識し、水資源と森林資源の保護・育成を通じて「自然と人が共生できる環境づくり」に貢献したいと思っています。さらに豊かな森林づくりを進めていきたい考えです。
(苫小牧信用金庫主幹アドバイザー)