3日午前8時(日本時間同9時)ごろ、台湾東部沿岸沖を震源とするマグニチュード(M)7・2の地震が発生したことを受け、花蓮県秀林郷と友好交流推進協定を締結する白老町は同日、被災地の情報収集や支援の検討などに追われた。
同町は、2022年8月に同郷と友好交流推進協定を締結。今年3月5日には、協定の締結以来初めて、現地からの訪問団19人を受け入れて交流した。今秋には町職員や白老アイヌ協会の関係者でつくる一行が現地入りし、親睦を深める予定となっている。
大塩英男町長は「秀林郷のことが心配です」とし、大黒克已副町長は町から同郷へお見舞いのメッセージを4日付で送ったことを述べた上で「まずは状況の把握に努め、被害によっては多様な支援を検討していく」と話した。白老アイヌ協会の山丸和幸理事長は「町と足並みをそろえて対応していく」と語った。
現地メディアなどは「過去25年間で最も強い地震だった」と伝えており、秀林郷崇徳村の山では地滑りが発生したという。同郷での死亡者はいないが、花蓮県では9人が死亡したと報じられている。