白老町虎杖浜の公園施設「ナチュの森」の敷地内にある文化施設「森の工舎」2階で15日、企画展「ナチュの森で縄文にであう展」が開幕する。同町や苫小牧、登別市から出土した土器を中心に約50点の遺物が展示される。9月30日まで。
主催は化粧品などを製造・販売し、同施設を運営する町虎杖浜のナチュラルサイエンス(本社東京、小松令以子社長)。
展示品は縄文土器、函館市南茅部地区(旧南茅部町)で発見された国宝「中空土偶」の原寸6倍のカットパネル、縄文時代の年表、実物大の竪穴式住居模型など。縄文時代の食事や暮らし、生活上の価値観、精神性にも迫る。7月以降は、中空土偶のレプリカを展示し、アートや香りのイベント、自由研究のヒントになるワークショップも実施する。
虎杖浜地区には白老町の登録埋蔵文化財包蔵地43カ所のうち、20カ所がある。道内の縄文時代の遺跡から子どもの足型が見つかっていることもあり、広報担当者は「平和が続いた縄文時代の家族愛は弊社が大事にしている起業理念。全世代が楽しめる企画展にしたい」と意気込んでいる。