任期満了に伴う白老町議選は29日に投票、即日開票される。告示の24日以降、現職と元職、新人の候補者計16人は少子化対策や経済活性化、町立病院改革など持続可能なまちづくりの方向性などで舌戦を展開。選挙選も終盤を迎え、議席獲得に向けた最後の訴えを繰り広げている。開票は町総合体育館で29日午後9時から行われ、早ければ同10時半ごろに大勢が明らかになる見通し。
今回の選挙は14議席を巡り、現職10人(共産党公認2人、公明党公認2人、無所属6人)と元職1人(無所属)、新人5人(いずれも無所属)が争う構図。
告示後、各候補者は地盤の地域を重点に遊説。選挙カーを走らせながら支持を訴えたり、人通りの多い交差点で手を振って存在をアピールしたり、事務所前などで演説を繰り広げ、政策に理解を求める選挙戦を展開した。公式サイトやSNSを積極的に活用する候補もいた。
各候補が重点に掲げるのは、少子化に伴う人口減少対策。町の将来に不透明感がある中、児童の給食費無償化、子育て支援の強化、産業振興に伴う雇用の創出、町立病院改革などの公約や、移住・定住の促進で持続可能なまちを築く取り組みを主張している。
28日は選挙カーでの町内巡りや街頭演説にラストスパートを掛けており、午後8時まで一票の上積みに力を注ぐ。
町選挙管理委員会は29日午前7時から午後8時まで、公民館や生活館など町内9カ所で投票を受け付ける。虎杖浜生活館や竹浦コミセンなど6カ所については無料送迎バスを運行する。運行時刻や利用の問い合わせは町選管 電話0144(82)4277。