むかわ町の鵡川高校(柳本高秀校長)の1年生は25日、町内の花卉(かき)生産農家と鵡川漁港でフィールドワークを行った。地域の歴史や産業について学ぶ「むかわ学」の一環で、生徒32人が現場見学や関係者のレクチャーを通じて1次産業に理解を深めた。
生徒たちは2グループに分かれ、田浦の農家ではスターチスなど花について学習したほか、今夏は猛暑で出荷基準に満たない花が多かったことや燃料・輸送コストの高騰、人手不足など生産者の厳しい現状を聞いた。汐見の鵡川漁港では、サケやヒラメ、カレイなど実際に水揚げされた魚を見ながら聞き取りし、メモやスケッチにまとめた。
宮谷斗聖さん(16)は「花はきれいというだけで売れると思っていたが、長さや茎が少し折れているだけでも駄目だということが分かった。漁業では魚一つで値段が全然違うし、いろんな魚の名前を知ることができた」と話していた。
26日は胆振総合振興局が主催する林業現場体験バスツアーに参加し、穂別地区の民有林で林業への理解を深めた。