むかわ町の穂別高校(岩瀬均校長)は、3年生の総合的な探究の授業の成果報告会を24日、穂別町民センターで開いた。穂別地区の将来の発展を願い、同地区の資源を活用したジビエブランドの確立、空き地の活用、交流促進などについて、6人がプレゼンテーションした。
滝心和さん(18)は、2027年3月で閉校が決まっている穂別高の校舎の跡地活用について、地元小中学生の自習室として開放することやスポーツイベント、自然体験などができる学習施設として利用することを提言。「地元の子が(穂別高に)行きたくても行けないのは寂しいと思うが、(校舎を使うことで)コミュニケーションや自分の希望をかなえる場所になってほしい」と思いを語った。
土屋日菜さん(17)は、町の非公認キャラクターながらインパクトのある「シスト男爵」や穂別地区を歩きながら宝を探していく謎解きゲーム「シスト」の復活を求めた。
成果報告会は、同校3年生が3年間の地域学習や独自の調査を経て、それぞれが描くまちの活性化について町教育委員会の職員らの前で発表する集大成の機会。
昨年の報告会では、当時の3年生の提案が一つのきっかけとなり、鵡川地区のまちなか再生検討会が規格外カボチャを使ったメニューの考案を同校に依頼し、引き継いだ現3年生がクッキーや大福のレシピを生み出している。