むかわ町の鵡川中学校(阿部隆之校長)は24日、2年生の防災学習の一環としてハザードマップを使ったフィールドワークを行った。生徒と地域住民ら約50人が学校周辺を歩き、津波が来た場合の危険度などイメージを膨らませた。
万が一の災害に備え、迅速に避難できる力を養うため、同校が力を注ぐ取り組み。海に近い駒場団地をはじめ、道の駅「四季の館」、鵡川中央小学校の各箇所における津波浸水深や浸水開始時間、周辺の状況を津波ハザードマップで確認しながら歩いた。
小谷地琶琉さん(14)は「いつもは重点的に考えたり、見たりしないが、避難所になっている小学校では混雑が予想される。老人ホームが海の近くにあるのはよくないと感じた」と振り返り、「自分だけではなく、友達や家族が生きるために安全な避難経路や、どこまで逃げればベストなのかを調べていきたい」と話していた。
北海道大学大学院文学研究院人間科学部門地域科学分野地域科学研究室の橋本雄一教授は「災害から身を守るためには、自分のまちを知ること、そして地図を見て広域に見渡せるようになること。将来まちをつくっていく上で、まちを理解することが大切」とアドバイスを送った。