むかわ町鵡川地区で14日、大規模地震と津波を想定した防災訓練(同町主催)が行われた。町民約60人がそれぞれ、設けられた避難場所までの行程やかかった時間などを確認した。
訓練は午前10時半ごろ、十勝沖を震源とするマグニチュード8・0、町内で震度6弱の地震が発生し、大津波警報が発表された想定で実施。指定緊急避難場所に道の駅「四季の館」や町営団地、鵡川中央小学校、鵡川高校、消防庁舎など7カ所を設定した。
サイレンが鳴ると、参加者は自宅などで身の安全を確保する「シェイクアウト」を行った後、それぞれ最寄りの避難場所まで徒歩で移動した。
同町大原から高規格道路(日高自動車道)に近い胆振東部消防組合消防署鵡川支署の庁舎(青葉)まで孫と避難した舛田信子さん(69)は「避難場所は小学校の方が近いが、(建物が)高い方がいいと思ってここまで来た。高規格道路まで行くと、津波の浸水区域から外れると聞いていたので、遠いけれどこっちの方が安全でいい」と振り返った。
町は今後も防災訓練を継続し、防災意識の向上に努めるとしている。