白老町は13日、大塩英男町長と町民がまちづくりについて語り合う「町長タウンミーティング」を町萩野公民館でスタートさせた。大塩町長が公約に掲げた目玉政策の一つで、初日は約30人が参加し、町長の講話に耳を傾け、意見交換した。町民からは改築する町立国民健康保険病院への期待などが寄せられた。
今後のまちづくりに関する町長トークやグループワークを行う内容で、15日までに町内3施設で実施する。
町長トークで大塩町長は、自身の掲げる「共感広がる信頼のまちづくり」を進めるため、「町民と対話を重ね、参加者みんなでまちづくりを考えることが重要」とタウンミーティングの開催意義を強調。「要望や意見を訴える場ではなく、『こうしたら、もっと良くなるのではないか、こんなことが考えられないか』という建設的な対話の場になることを願う」と語った。
グループワークには町長も加わり、不適切な事務処理への対策を講じる中で移転改築工事が進められている町立国保病院をはじめ、町財政、公共交通、公園の管理などを話題にして行われた。町民は、町長が「中身の伴う町立国保病院の改築」を目指していることに対し、「幅広い意味できちんと良い方へ変わっていくことを願っている」とエールを送った。一方、地域公共バスが「運転免許証返納後の町民にとって、より有益なものになるべき」とくぎを刺す場面もあった。
意見交換を終え、北吉原の勝山寿洋さん(80)は「リラックスして町長と直接話ができた意味では成功したのでは。ただ、もうちょっと団らんの時間がほしかった」と話した。
大塩町長は「頂いた意見を受け止め、生かせる声は生かしていきたい。まずは3回しっかり実施し、対話と建設的議論の機会を今後も継続していきたい」と意欲を表していた。