安平町は、町内追分中央のぬくもりセンター内の温浴施設「ぬくもりの湯」について、老朽化で腐食した天井の改修工事を行うため当面の間、臨時休館を継続する。現時点で工事完了の時期は未定だが、町は年内の再開を目指して対応を急ぐ。
ぬくもりの湯は旧追分町時代の2002年に開設。和風と洋風にコーディネートされた浴室や広々とした洗い場を備え、道内の公衆浴場では珍しいミストサウナもある。近年のキャンプブームに伴い、地元の常連客だけでなく町外からのキャンプ客にも利用されている。また、18年9月に発生した胆振東部地震直後には、避難生活を強いられた町民らを無料で受け入れ、追分地区の復旧に大きな役割を果たした。
町によると、9月下旬に浴室(洋室)内天井の大部分が腐食により洗い場に落下。利用者、従業員はサウナ室や脱衣所など別の場所にいたためけが人はなかったが、大掛かりな修繕が必要なため、同23日から臨時休館していた。
町は今後、修繕費などを本年度一般会計補正予算に計上する考え。町住民サービス課は「年内に改修工事を行い、年末には再開にこぎ着けたい」と話している。