とまこまい広域農業協同組合(本所・厚真町)は6日、今秋収穫した新米をアピールしようと、厚真町に地域ブランド米「さくら米」などを寄贈した。
同農協によると、今年の水稲作付面積は前年比40ヘクタール増の約2280ヘクタール。夏場の暑さの影響もあり、一部の農家で稲の倒伏が見られたという。
このうち厚真町に贈ったのは地域ブランド米「さくら米」50キロと、同広域の「たんとう米」、むかわ町穂別の「雪瑞穂」などを詰め合わせた贈答品4箱。
町役場を訪れた同農協の堀弘幸専務は「7、8月に雨が少なく水不足が懸念されたが、収量、品質は平年並み、または平年以上が見込まれる」と説明し、「今後は高温への対策にも取り組んでいかなければならない」と話した。
新米は町内のこども園、小中学校、高校の給食で使用される。宮坂尚市朗町長は「これからも皆さんの努力を支えていきたい」と謝辞を述べた。
同日は町内の福祉施設、こぶしの湯あつまにも新米を届け、東胆振では白老町に「たんとう米」50キロを贈った。2003年度から毎年寄贈しており(18年度のみ胆振東部地震で中止)、町内の認定こども園などで米飯として活用される。
白老町役場にも堀専務ら3人が訪れ、大塩英男町長に手渡した。堀専務は「粒の大きさや粘り、栄養にこだわった『たんとう米』を地元の皆さんに食べていただき、応援してほしい」とPR。大塩町長は「例年、認定こども園で使っているが、活用の場をもっと広げる検討をしたい」と感謝した。
安平、むかわ町には10日に新米を送る。