むかわ町の穂別高校(岩瀬均校長)の3年生5人が、地元特産品のカボチャを使ったクッキーと大福を考案し、7日に札幌市で開催される「高校生チャレンジグルメコンテストinHOKKAIDO」で発表する。同校は2025年度の入学者募集停止が決まっているだけに、生徒たちは「穂別高校の名前を残したい」「3年生の思い出になれば」と意気込みを語る。
コンテストへの応募作品は、カボチャの形をした「パンプキン・スノーボールクッキー」と、ホウレンソウなども加えた「緑黄色大福」。昨年度の卒業生の提言を基に規格外のカボチャで作ったペーストを使った商品を―と話が持ち上がり、3年生が継続研究。さまざまな案を出し、2作品を選んだ。当日は2チームに分かれてプレゼンテーションを行う。
クッキーは、カボチャクッキーの上から雪に見立てた粉糖をかけて雪玉をイメージした。一口サイズのかわいらしい仕上がりにしており、渡辺愛里さん(18)は「(手作業で)形を作るのが大変だった。見た目がすごくいいし、小さいけど食べやすい」と紹介。土屋日菜さん(17)は「小麦や卵の代わりに米粉を使い、アレルギーの人でも食べられるように工夫した」と栄養面もアピールする。
一方の大福は、野菜や栄養不足を補える和菓子として、カボチャを練り込んだあんを、ホウレンソウを混ぜた生地で包んだ。提案者の鎌田怜那さん(18)は「形が崩れにくく、常温でも保存できる。野菜の苦手な人にも、おいしく食べてもらいたい」と話す。藤井美有さん(18)、滝心和さん(17)とともに作品を完成させた。
コンテストには、応募審査を通過し、ファイナルに進んだ穂別高の2チームを含む11校12チームが参加。プレゼンテーションで、見た目やおいしさ、栄養、食べやすさなどをアピールする。渡辺さんは「PRポイントをしっかり伝えたい」、土屋さんは「緊張しないように頑張りたい」と言い、鎌田さんは「質問されても、しっかりと答えられるようにしたい」と意気込む。藤井さんは「学校や地元の魅力を紹介する場面がある。穂別の魅力を審査員に伝えたい」と声を弾ませる。