一般社団法人日本子育て制度機構(大阪市)が地域の優れた制度や取り組みをたたえる2022年度「ベスト育児制度賞」に、安平町の移住プロモーションサイト「あびらの教育と暮らし、まるわかり」が選ばれた。全国の自治体や民間団体など45件のうち道内では唯一。町は「子育て世代に発信しようと行ってきた取り組みが評価されてうれしい」と喜んでいる。
同サイトは、小中一貫の義務教育学校「早来学園」や幼保連携型認定こども園、独自の社会教育事業「あびら教育プラン」の紹介から、実際に移住した人のインタビューまで、子育て・教育と移住に関する施策を網羅し、同町へ移住を検討する人にPRする内容。
同賞は、地域の育児制度やサービスの活性化を目的に15年度から始まった。町は子育て・教育環境の魅力化など質の高い先進的な取り組みを展開し、同サイトはその魅力を分かりやすく一体的に、外部へ発信している点が評価された。8月下旬に受賞の通知があり、9月下旬から、同機構が運営するサイト「イクハク」で紹介されている。
町は日本ユニセフ協会の「日本型子どもにやさしいまちモデル」実践自治体にもなっており、「子どもに優しいまちづくり」を子育て世代にアピールすることで多くの支持を得た。
サイトを管理する政策推進課の担当者は「(同機構が拠点を構える)大阪や道外にも安平町の名前が広がり、移住を検討する人が増えているのはうれしい。今後一層、子育て世代を中心に町の魅力を発信することが大事になる」と意欲を新たにした。