むかわ町議会は2日、穂別博物館と周辺一帯、穂別地区市街地のまちなか再生を図る「復興拠点施設等整備事業」の調査特別委員会(大松紀美子委員長)を開き、今後の事業の進め方を確認した。町は実施設計について、工事期間の差異や交付金申請などを考慮した上で、新博物館と、温浴カフェおよびまちなか交流施設をそれぞれ分割して発注する考えを明らかにした。
町によると、新博物館は2025年度末までに工事を完了し、26年度の供用開始を予定。建物の延べ床面積を920平方メートル以上とし、穂別地区で発掘された恐竜「カムイサウルス・ジャポニクス」(通称むかわ竜)と現在所有するティラノサウルスの全身復元骨格(レプリカ)が収容できる最低400平方メートル以上の展示室を確保することが前提。既存の博物館の改修も含めて行う。
温浴カフェとまちなか交流施設は博物館より一足早い24年度末完成、25年度の供用開始を予定。温浴カフェと宿泊可能なRVパークは新設し、まちなか交流拠点施設、アースギャラリーについては改修を計画している。
実施設計の分割発注について町は「博物館建設に関するさまざまな意見を受け、より実効性のある事業者選定を考え、二つに分けた。地域の意向に沿った建物、運営にしていきたい」と理解を求めた。