欧州の最西端にポルトガルは位置しています。欧州大陸の中では日本から最も離れている国ですが、16世紀末ごろから日本に来航して鉄砲を伝来、1860年に日本と修好通商条約を締結するなど、その関係は古くから続いています。
私はこれまでに2回ほど行き、首都リスボン、第2の都市ポルトに加え、ポルトガル北部にある美しい町のヴィアナ・ド・カステロなどを訪問しました。2回とも夏でしたが、北海道より気温は高いものの湿気は低く、過ごしやすい状況でした。
リスボンから電車とバスで1時間半ほど行った所に、欧州大陸の最西端に当たるロカ岬があります。リスボン駅から電車で世界遺産の街で知られているシントラに行き、そこからバスで向かうことができるため、シントラの観光も同時にできるお薦めの観光スポットです。私は時間の都合で、ロカ岬にしか行きませんでしたが、いずれはシントラにも行ってみたいと思っています。
ロカ岬は、海から140メートルほどの高さの断崖絶壁で見渡す限り海が広がっており、その広大さには圧倒されます。ここでは、最西端に到達した証明書も発行してもらうことができます。証明書には自身の名前や、訪問年月日、訪問番号などを入れてもらうことができ、「ここに地終わり、海始まる」という言葉がポルトガル語で書かれており、すてきな旅の思い出になります。
他にもポルトガルのおいしい食事やポルトワインなどについて語りたかったのですが、スペースがなくなりましたので、次回にしたいと思います。
(苫小牧工業高等専門学校准教授)