市、ワクチン秋接種30日から すべての年代が対象

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  • 2023年9月20日

  苫小牧市は30日から、新型コロナウイルスワクチンの秋接種を、市内42医療機関の個別接種でスタートする。対象は初回接種を終えた市民約13万2000人で、オミクロン株派生型「XBB・1・5」に対応したワクチンを使う。20日から10月末までに秋接種用の「茶色」の接種券を配送し、対象者は受け取り次第医療機関に予約できる。

   国は5月8日にコロナを「5類」に移行したが、ワクチンを無料で打てる「臨時接種」は来年3月末まで延長しており、20日に全国で「秋接種」を始めた。5~8月の「春接種」は65歳以上や基礎疾患がある人、医療従事者らに限定していたが、「秋接種」は年末年始などの感染拡大に備えるため、初回接種を終えたすべての年代を対象に行う。

   秋接種は1回で、前回接種から3カ月以上の間隔を空けて打つ。市は20日から10月末までに、接種券の発行申請が必要な乳幼児(6カ月~4歳)を除く全対象者に「茶色」の接種券を発送する。これまで送付済みの接種券(白色、ピンク色)と色を変えることで転用を防ぐ。20~22日に接種券の第1弾として、5月に春接種を終えた65歳以上など約1万人に送っている。

   市内で春接種を終えた65歳以上は12日現在62・6%で、17日現在のデータと比較になるが全国平均56・2%、全道平均57・9%を上回っている。市内では初回接種も継続して実施しており、市健康支援課は「引き続き接種を希望される方が安心して打てる体制を整えたい」と話している。

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