農家のアドバイスを受けながら米作りを体験する厚真町観光協会主催の田んぼのオーナー事業で、稲刈り体験会が18日、町内幌内にある高橋農園の田んぼで行われた。町内外から108人が参加し、黄金色に実った「ななつぼし」の収穫に挑戦した。
田んぼのオーナーは、1区画(1アール)2万7500円で1シーズンのオーナー権を手にし、種まきから田植えまで一連の流れを体験できるプログラム。今年度は道内外から78区画分の申し込みがあった。
今年は8月の高温の影響もあって、昨年より2週間ほど早い稲刈り。関係者によると、町内でこの時期に最盛期を迎えることはほとんどなく、同協会の池川徹会長は「こんな暑い中での稲刈りは初めてだ」と言う。
午前と午後の計2回に分けて行われ、このうち午前中は残暑の強い日差しが照りつけ、オーナーたちは汗や泥まみれになって鎌を振るった。苫小牧市から来た拓進小学校6年の右近尚汰朗君(11)は今年初めての参加。「楽しかった。足を取られて大変だったが、うまくできた」と話していた。
収穫した穂は玄米または精米にして、11月ごろにオーナーへ引き渡される予定。