アイヌ民族文化財団は白老町の民族共生象徴空間(ウポポイ)でアイヌ文様をあしらった園内バスを運行している。定員は22人。料金は無料で、誰でも利用できるが高齢者や妊産婦、障害のある人たちに優先的に利用してもらう狙いがある。
園内バスは、時速20キロ未満で走る低速小型電動バス。全長4.96メートル、幅2メートル、全高2.43メートル。後部には車いすリフターも取り付けた。車体にあしらわれたアイヌ文様や茶色の配色は、平取町二風谷地区のアイヌ工芸家関根真紀さんによるもの。12日に運行を始めた。
園内の混雑で運行が難しいイベント日や繁忙日を除き、午前9時半から午後4時半までの間、園内5カ所(エントランス、体験交流ホール前、国立アイヌ民族博物館前、工房前、管理運営施設前)の停留所を約10分かけて巡回するという。
イベント日や繁忙日は、第2駐車場とウポポイ入り口の展望広場を結ぶ連絡用バスとして活用される。