白老町議会定例会9月会議は15日、2023年度一般会計補正予算案や病院事務担当、古俣博之副町長の給与1割を2カ月減額するなど議案6件を可決したほか、22年度各会計決算など認定4件、意見書案4件を原案通り可決し閉会した。松田謙吾議長(81)は今期限りでの町議の勇退を表明した。
補正予算は、今年度予算に3億1896万3000円を追加し、一般会計総額123億3008万1000円とした。副町長の給与は、町立国民健康保険病院で不適切な会計処理が明らかになり、事務処理担当者の責任が大きいとし、条例により10月1日~11月30日の期間、1割減額する。
9月会議の全議事を終えると、松田議長があいさつし、今期限りでの勇退を表明した。松田氏は1979年4月の初当選から44年半の議員生活を振り返り「2期目(83~87年)でポロト湖埋め立て計画にただ一人反対したのは印象深い思い出。議長も2度(2001~03年、19~23年)務めさせていただいた」と感謝。町議を前に「行政の皆さんと議論し、夢あふれる白老をつくり上げて」と述べた。
議場を出ると、町民から花束を受け取る場面も。手渡した大町の相吉京子さん(82)は「体調面を心配していたので(勇退は)寂しくもあり、ほっともしている」と語った。
任期満了に伴う町議選は10月24日告示、同29日投開票。