白老町商工会女性部(熊谷あき子部長)は13日、町大町のしらおい経済センターで、観光振興に関わる2人の町地域おこし協力隊員を迎え、講習会を開いた。部員13人が受講し、観光客や地域住民から愛されるおもてなしの心得を学んだ。
町おこしのヒントを探る「おもてなし研究事業」の一環。同隊の鄭延雪さん(34)と高島勇揮さん(36)を講師に迎え、話に耳を傾けた。
鄭さんは活動4年目で、観光誘導キャラクター「ウェちゃん」を考案したり、道内初のチャンバラ合戦大会を白老に招聘(しょうへい)したりしている。講話では、おもてなしの心得について「お客さまと私たちは一生に一度の出会いをしている。一期一会と笑顔、明るく朗らかな声を大切に迎え入れたい」と語った。
高島さんは、上川管内美瑛町での同隊員としての経験のほか、白老町がウポポイ(民族共生象徴空間)に頼り切った通過型観光の自治体にならないよう、気候条件によって見られる雲海があるなど同町ならではの魅力についてIT(情報技術)を駆使して把握し、発信していく重要性を語った。
熊谷部長は「商いの精神は、おもてなしの心に宿ることを改めて感じた。2人が今後も白老で活躍されることを願う」と話した。
女性部では2014年度から町のPRと地域活性化に取り組む独自のおもてなし事業を展開しており、18年度には全国商工会女性部連合会のまち(地域)づくり顕彰を受賞している。