白老町は14日に開かれた町議会の全員協議会で、町立国保病院併設の介護老人保健施設「きたこぶし」(日の出町、定員29人)について、廃止を前提に休止することを明らかにした。できるだけ早い時期に苫小牧保健所に休止届けを提出する考えで、看護師や介護関係者ら職員計11人の処遇が決まってから廃止時期を示すとしている。
同施設では昨年12月に複数の職員が入所者の身体を不適切に拘束し、暴言を吐く虐待を行っていた事実が公表された。道から介護保険法に基づく改善勧告を受け、町側は「うみを出し切る」(大塩英男町長)として再発防止に取り組んでいた。
今月1日付で入所者がゼロ人となり、施設の安定運営に必要な20人以上の入所者の確保が困難であるほか同院の地域包括ケア病床12床を確保したことで「長期入院やリハビリが必要な患者に対応できる」とし、休止の判断に理解を求めた。