むかわ町の竹中喜之町長は、14日に開会した町議会定例会で、鵡川ししゃも資源再生調査研究会(仮称)を25日に設立する考えを行政報告で明らかにした。
町によると、同研究会は町、鵡川漁業協同組合、シシャモの研究に関わる調査研究機関で構成。それぞれの研究結果などを基に資源回復、生体解明に向けて情報の共有と利活用を進める。
鵡川漁協によるシシャモの水揚げ量はここ数年、下降線をたどっており、昨年の総漁獲量はわずか64・6キロと記録が残る1998年以降で最低の総漁獲量を大幅更新。今年も連日の猛暑による海水温の上昇などで、資源量の低下が危惧されている。
竹中町長は「漁業だけではなく、加工業や観光業などさまざまな産業に影響する本町のシシャモ」と現状への危機感をあらわにしながら、「(同研究会の)研究成果を一つの足掛かりとして、町民の皆さんを巻き込んだ『カムバック鵡川ししゃも』運動を展開していくことも視野に入れ、今後取り組んでいく」と話した。