安平町早来地区にある小中一貫の義務教育学校「早来学園」(山田誠一校長)で13日、校舎に隣接する「みんなの丘」でヤギの放牧を開始した。町民が飼育するヤギ2頭を持ち込み、冬の前まで丘で過ごす。
同校にやって来たのは、町内早来新栄の畠山大輔さん(44)が自宅で飼育する雄の「クゥ」と雌の「メイ」。丘の除草と児童生徒の情操教育の一環として、学校側から打診を受けた町民有志でつくる「はやきた子どもの遊び場づくりネットワーク」(箱崎英輔代表)が手配し、保護者らと協力して小屋や柵なども整備した。
ヤギは日差しの強い午後0時30分すぎに到着すると、緑が広がる丘に飛び出してさっそく草をはんだ。昼休みにはヤギを一目見ようと、子どもたちが丘の周りに集まる光景も見られた。同校の網代健男副校長は「子どもたちの学校での楽しみの一つにつながれば」と期待していた。