白老町内には、ふ化事業で春にサケの稚魚が放流されている河川が多数ある。このため数年前までは町内全域がサケ釣りポイントといっていいほどに高い実績があったが、近年は浸食防止の護岸整備が各地で行われたこともあって、ぶっ込み釣りで入釣できる場所はかなり減少している。

　 　そうした中で安定的な実績のあるのが町中心部の前浜、海岸際を国道３６号が通るガソリンスタンド前面一帯の通称「オカモト前」だ。

　 　同海岸は、白老川（河口規制は８月２０日～１２月１０日、左右両岸とも５００メートル）からヨコスト海岸に至るまで５キロ程度の砂浜となっており、ちょうど河口の近くからスタンド前の辺りまで、沖合数百メートルに離岸堤や人工リーフが整備されている。このためしけやうねりに強いのがこのポイントのメリットだ。

　 　ただ、しけ後は沖の人工物から●【92a8】がれたり、取れたりした海藻類が大量に打ち上げられることもある。この場合は釣りにならない。

　 　浮きルアーの釣り人も時折見掛けるが、「ぶっ込み」の人が圧倒的に多い。釣り場は広く、中には１０本ほどもさおを並べる釣り人もいる。晩秋まで釣果が期待できる。