聖月流日本吟剣詩舞道会厚真支部(藤江美月支部長)は創立20周年を記念した審査発表会を10日、厚真町総合福祉センターで開いた。会員や来賓など約70人が節目を祝い、さらなる発展を誓った。
同舞道会厚真支部は2003年に発足。園児、小学生の会員からは、胆振東部地震や新型コロナウイルス感染拡大などの苦難を乗り越え、全道、全国大会で活躍する子も誕生している。
審査発表会に先立ち、会員たちが祝舞を披露。続いて背景を表現する「吟詠」や吟詠に合わせて扇や刀を手に舞う「剣詩舞」などのプログラムを進め、出演者はそれぞれ威風堂々とした舞を見せた。
式典では発足から20年間の映像を流し、これまでの歩みを振り返った。立派に成長した会員の幼少期のかわいらしい姿に、会場が笑顔に包まれる一幕もあった。
来賓の宮坂尚市朗町長は「時代の流れは速く、振り返ると思い出深く、感慨深い。震災やコロナ禍などを経て20周年のお祝いができることは厚真町の大きなエネルギーになる」と激励の言葉を贈った。藤江支部長は「伝統芸能を次の世代へ引き継いでいきたい」と気持ちを新たにしていた。