飛生アートコミュニティー(国松希根太代表)主催の文化芸術イベント「飛生芸術祭2023」が17日まで、白老町竹浦の旧飛生小学校と周辺の森を会場に開かれている。道内外の作家28組の絵画や彫刻約70点(旧作を含む)を展示する。
同コミュニティーでは、複数の芸術家が1986年4月から、廃校になった旧飛生小学校校舎を拠点に創作活動をしている。創設には、現代表の父で彫刻家の国松明日香さん(76)らが関わった。芸術祭は2009年から年1回、開催している(胆振東部地震などの影響で中止した年を除く)。
今年は9日に開幕し、新作には札幌市出身の芸術家小助川裕康さん(45)が白老岳をモチーフに制作した壁画と彫刻、京都府にアトリエを持つ船越菫さん(27)が3月に白老を訪れた際に受けたまちの印象を描いた絵画6点などがある。旧体育館では、国松希根太さんが昨秋、同校校舎内で開催した個展「地景を刻む」の様子を収録した高張直樹さん(44)撮影の記録映像(10分53秒)を上映している。
午前10時~午後4時に鑑賞でき、入場料は寄付制で会場に募金箱を設置している。
16、17両日は、絵画や彫刻などが楽しめるワークショップや同コミュニティーの森づくりに関わるメンバーが飛生の森を案内する催しを予定している。ワークショップは有料で、ガイドは寄付制。駐車場は無料。詳しくは同コミュニティーのホームページ(https://tobiu.com/)。