道内のイオンモール専門店街に出店しているテナント企業関係者らでつくる北海道イオン同友店会(打矢憲弘理事長)は7日、白老町のヨコスト湿原近くの海岸を清掃した。道内各地から参加した63人が、プラスチックごみなどを拾った。北海道遺産に昨秋選定された国指定史跡の白老仙台藩陣屋跡の見学も行い、同町の環境や歴史に理解を深めた。
同会は2022年度、会員が交流しながら自分たちが暮らす北海道の歴史、文化、暮らしの知識を豊かにする取り組みを始めた。海岸清掃とともに道遺産を見学する活動で、道遺産協議会の協力を得て進めている。
今年は6月から9月にかけて、白老町のほか、2018年に道遺産に選定された「蝦夷三官寺」の一つ「厚岸国泰寺」がある釧路管内厚岸町、同年に道遺産に選ばれた「しかべ間欠泉」のある渡島管内鹿部町など5カ所で活動。延べ211人の会員が参加している。
この日、参加者はバスでJR札幌駅を出発し、白老町へ。ヨコスト湿原沿いの海岸で正午近くまで、火ばさみやごみ袋を手に、ごみ拾いをした。その後の昼食は、町森野地区のレストランで白老牛を堪能。白老仙台藩陣屋跡を見学し、民族共生象徴空間(ウポポイ)も巡った。
取り組みに参加したイオン北海道の執行役員でSC(ショッピングセンター)事業部の鈴木昭浩部長は「道民の一人として、地域を深く知ろうとする視点を持ち、環境について考える機にもしたい」と話した。