厚真町の厚南中学校(石崎和昌校長)は7日、学校祭を開催した。生徒たちが演劇や集団表現、ステージ発表のほか、全校合唱を行い、足を運んだ保護者らの温かい拍手を浴びた。
今年度のテーマは「魔法のような物語を学校祭に」~50人の魔法使いたち~。
学年を縦割りにしてつくったグループの演劇では虐待や非行、障害を抱えて生きることなどの社会問題を捉え、生徒たちが登場人物の葛藤を演じた。展示では学年ごとに作った巨大な貼り絵やモザイクアートのほか、人気ゲーム「スーパーマリオブラザーズ」の世界を立体で表現したコーナーがあり、中学生らしいユニークさが表れていた。
最後を締めくくる全校合唱では生徒50人がステージに立ち、「Believe」「結―ゆい―」の2曲で力強い歌声を響かせた。ステージではこのほか、音楽ライブやけん玉パフォーマンスなど普段は見られない生徒たちの一面が披露された。
生徒会長の小向彩さん(14)=3年=は「すごく楽しかったし、達成感があって思い出に残る学校祭になった。こういう経験ができてよかった」と充実した表情を浮かべ、「みんなで一つのものをつくり上げた経験は今後につながると思う」と話していた。