安平町の追分八幡神社大祭が4、5両日、5年ぶりに開催された。5日の本祭では市街地を巡るみこし渡御が行われ、子どもから大人まで元気いっぱいに声を響かせた。神社には焼き鳥やかき氷、ビールの露店が並び、職場対抗のど自慢大会でステージも盛り上がった。
同大祭は胆振東部地震前の台風や震災、コロナ禍の影響で長い間見送られてきた。5日は午後に天気が持ち直し、6年ぶりとなるみこし渡御にこぎ着けた。役場職員や町内事業所の有志ら30人の担ぎ手が「せいや!」と威勢のいい声を上げながら、ふれあいセンターいぶきを出発。JR追分駅や町役場総合支所、とまこまい広域農協追分支所の前を経由し、約2時間かけて神社に到着した。
町職員の小坂善朋さん(51)は「まちの人みんなが(みこしを)待っていた感じがする。一体感があった」と語る。担ぎ手として初参加した吉川雄貴さん(26)は「想像よりも重たかった。経験したことがなかったので、祭りの雰囲気を楽しみながら参加している」と笑顔を見せた。