胆振東部地震から5年目の6日、むかわ町大原の法城寺で「むかわ未来プロジェクト」と銘打ったスカイランタンの打ち上げが行われた。境内に幻想的な光景が広がり、参加者たちが支援への感謝や復興への思いを新たにした。
震災当時の記憶を風化させてはいけないと、法城寺をはじめ町内の有志が企画した。
会場では町内外から訪れた家族連れなどが、好きな絵や「災害のない平和な日が続きますように」「健康第一」「LOVE&PEACE」といったそれぞれの思いを書き込んだ約100基のランタンを用意した。
午後7時、鐘の音に合わせてスカイランタンを夜空へ打ち上げ。赤や青、緑の明かりが宙に浮かび、参加者はゆったりとした時間に身と心を委ねていた。鵡川中央小学校6年の鎌田希音さん(11)は「平和な世界になりますように」とランタンを打ち上げ、「地震や津波のない安全な世界になってほしい」と願いを込めた。
イベントを企画した法城寺の舛田那由他住職は「9月6日がただ何となく過ぎてはほしくない。何年も続けて、これがむかわの風物詩になれば」と継続していく考えを示した。