厚真町は、町を愛し、応援してくれるすべての人を称する「ATSUMA LOVERS」(アツマラバーズ)のアンバサダーに、札幌市出身のシンガーソング・ライター半崎美子さん(42)を任命した。半崎さんは町の依頼で胆振東部地震から5年に合わせた復興応援ソング「大地の息吹」を制作し、2日の町追悼式で献歌。町は同日、初のアンバサダーとして委嘱状を手渡した。
町は震災からの復旧・復興を願ってアツマラバーズのシンボルマークを製作し、2019年からステッカーや印刷物などで町内外にPRしてきた。インスタグラムなどSNSも立ち上げ、アンバサダーには町民との交流促進や関係人口の創出・拡大に一役買ってもらう。
半崎さんは17年にプロデビュー。ショッピングモールを中心に活動を展開し、「ショッピングモールの歌姫」として知られる。厚真町では震災翌年の追悼式で歌を披露したほか、2日に「大地の息吹」を熱唱した。同曲について「幅広い世代で歌える曲にした。学校で合唱したり、吹奏楽で演奏したりしてほしい」とし、「この町で自然と共生し、生活していくことを誇りに感じてもらえたら」と「厚真愛」を語っていた。
町は「アンバサダーとして引き続き全国に厚真の魅力を発信していただき、町民との交流も深めてほしい」と期待している。