白老町の大塩英男町長は5日、町立介護老人保健施設「きたこぶし」の入所者が9月1日現在でゼロになったとし、再開のめどが立たない場合は廃止する検討に入ったことを明らかにした。
5日に開会した町議会定例会9月会議で、前田博之氏(きずな)の一般質問に答えた。
町によると、施設を黒字化するには20人以上の入所が必要で、大塩町長は「早期の収支改善は困難と判断し、休止または廃止を検討している」と述べた。同施設を巡っては昨年12月、複数の職員が入所者4人に対し、身体を不適切に拘束したり、暴言を吐く虐待を行っていた事実が発覚。道から改善勧告を受けている。
2025年度改築予定の新病院で設置する介護医療院(全19床)は予定通り開設する方針。
吉谷一孝氏(いぶき)、大渕紀夫氏(共産)が一般質問を行った。
定例会への町の提出案件は、23年度一般会計補正予算案など議案6件、22年度各会計決算認定など認定4件、決算関連などの報告6件の計16件。会期は15日までの11日間。