厚真町豊丘自治会が主催する豊丘天満宮秋季祭典の宵宮祭が2日、豊丘天満宮で4年ぶりに通常開催された。町内外から多くの家族連れをはじめ、あふれんばかりの人が足を運び、ステージイベントや恒例の豊年踊りなどで久しぶりの活気が戻った。
境内では、炭火でジンギスカンを囲みながら、町民吹奏楽団や厚真郷芸保存会の演奏、カラオケ大会、手話サークル、苫小牧市在住のアラヤタツロウさんのライブなどステージを楽しむ人たちでにぎわった。同地区に住む農業支援員のセイン・ソヘンさん(41)は「初めて参加したが、焼き肉を食べながら歌が聴けて楽しい。(豊丘は)いい場所」と笑顔を見せた。
クライマックスは全員参加の豊年踊りや大抽選会で、境内は歓声に包まれた。同自治会の山路秀丘会長(69)は「祭りが充実している地域は災害にも強いと言われたことがあるが、本当にその通りだと思う」と胸を張り、「次につなげるために、どんな形でもやりたいと思っていた。天候にも恵まれて開催でき、本当によかった」と目を細めていた。