むかわ町は、2018年9月に発生した胆振東部地震の記録をまとめたむかわ版「震災アーカイブ」を制作する考えを明らかにした。町民の協力を得ながら、震災に関連する画像や町民インタビューなどを一本の動画にまとめ、年度内に第1弾を配信する計画だ。
町はこれまで厚真、安平両町と3町合同で、さらに町独自で被害状況や概要、発災後の歩みを一冊にまとめた記録誌を制作している。
アーカイブには、いずれの冊子でも紹介し切れなかった画像などを活用する。現在、震災に関連する画像を集めているほか、被災した町民へのインタビューを敢行しており、一本の動画にまとめて町ホームページなどで公開する。「(将来は)学校の教材としても使ってもらえたら」と構想を練る。
また、全町職員の約3割が地震による発災後に採用されていることから、アーカイブの映像を残すことで、震災を経験していない職員にも当時の状況を伝えたい狙いもあるという。
竹中喜之町長は「映像を残して後世へつないでいく。記憶と記録の多重化を図っていきたい」と話している。