旭川市立大学保健福祉学部コミュニティ福祉学科の2、3年生36人が31日まで、「現代農村における移住者の役割」をテーマに厚真町の調査を実施した。オンラインで町職員や住民ら計22人に聞き取りを行い、移住のきっかけや町内でそれぞれが果たす役割などを探った。
同学科の授業「コミュニティ調査実習」の一環で旧旭川大時代の2018年度から実施している。28、29日は学生の自宅と町役場をオンラインでつなぎ、町職員として働く移住者10人から移住のきっかけや動機、地域との関わりなどの聞き取りをした。
町職員は町の強みや移住のきっかけとして▽空港やフェリー、都市へのアクセス▽チャレンジを実現できる環境▽よそ者を受け入れる寛容性―といった共通の意見を挙げ、移住後はスポーツや文化、自然などそれぞれが多岐にわたる分野でコミュニティーを形成していることなども紹介した。
同学科2年の栗山小百合さんは「移住して感じたことやこれまでやってきたことを直接聞いたり、『あつまのおと』(webメディア)を見たりして、どういう思いで活動しているかが伝わってきた」と実感を語った。