白老町大町のホステル「haku(ハク)」を運営する菊地恵実子さん(46)は9月1日から、旧しらおい発掘堂で企画展「―胆振―生活と手仕事展」を開く。同町を中心に胆振管内ゆかりの作家による器や生活民具を展示し、一部は販売にも応じる。
企画展は、町内で同日から10月9日まで開催される芸術祭「ルーツ&アーツしらおい―白老文化芸術共創」の一環。菊地さんは生活民具を扱うギャラリーの町内開設を構想しており、芸術祭を主催する白老文化観光推進実行委員会の関係者との交流で企画展を開催することになった。
出品作家は、町内で活動する陶芸家の前田育子さん(55)、吉田南岳さん(64)、アイヌ伝統工芸家の水野練平さん(46)ら11組。作品は、茶わんや花器などの器、箸置きやさじなどの食器類、まな板や盆といった生活雑貨、竹を編んで作った籠、藍染めなど約230点。会期中、入れ替えながら紹介し、町内で採れた土や木材を生かした手仕事、デザインの美しさなどを見てもらいたいという。
販売に応じる作品の価格帯は数百円~3万円程度。100万円を超える品もある。菊地さんは、お気に入りの品を見つけて手に入れ、長く使うことで「暮らしをさらに潤いあるものにして」と呼び掛けている。