むかわ町の鵡川高校吹奏楽部が、31日から札幌コンサートホールKitara(キタラ)で開催される第68回北海道吹奏楽コンクールに日胆地区の代表として出場する。同校は初日の高校C編成(25人以内)に登場。同校としては7年ぶりとなる全道の舞台で、チューバを担当する3年の大捕埜碧部長(17)は「過去の銅賞の結果を超えたい」と意気込みを語る。
コンクールに臨むのは1~3年生の8人。今月上旬に苫小牧市で開かれた日胆地区吹奏楽コンクールで金賞を受賞するとともに代表権を獲得した。昨年は全道大会に届かず、4年連続で出場していた日本管楽合奏コンテスト全国大会の権利も逃すなど、悔しい思いをたくさんしてきただけに部員の喜びもひとしおだった。ユーフォニアムの髙橋彩香副部長(18)=3年=は「少人数で頑張ってきたことが認められた」と笑顔を見せる。
同校が出場する高校C編成は初日に行われ、江原大介さん作曲の「秘奥の魂」を演奏する。人間の奥底にある感情を表現した、個性豊かな部員たちにピッタリの曲になっている。フルートの佐藤曖梨さん(17)=同=は「3年生メンバーは中学1年生から6年間一緒にやってきて今年が最後。迷惑や大変な思いをさせた先生や保護者、地域の人たちに自分なりの恩返しをするために精いっぱい演奏したい」、髙橋副部長は「素晴らしいステージで、少人数でも大編成みたいにできるということをキタラで証明したい。鵡川高は少人数でも頑張っていることを伝えたい」と張り切る。
日胆地区の高校では鵡川高のほか、A編成(55人以内)で駒大苫小牧高や苫小牧東高、B編成(35人以内)で苫小牧西高、C編成で北海道栄高が出場する。