2023年度厚真町戦没者追悼式が25日、町総合福祉センターで執り行われた。遺族や来賓を合わせ約40人が参列。戦没者の冥福を祈るとともに、平和への思いを新たにした。
式辞で宮坂尚市朗町長は「胆振東部地震を経験し、私たちは誰よりも命の尊さを知っている。子どもたちが明るい未来を開くため、私たち世代が次の世代に平和の尊さを引き継がなければならない」とあいさつ。町議会の渡部孝樹議長は「平和は人類共通の願い。戦争の悲惨さと平和の尊さを風化させることなく、語り継がなくてはいけない」と追悼の言葉を述べた。
この後、参列者が順に献花し、町遺族会の加勢敏和会長は「遺族は高齢化しているが、次の世代に語り継ぐことが私たちの使命。戦争のない世界平和を願いたい」と変わらない思いを呼び掛けた。
町によると、太平洋戦争などで犠牲になった町内の関係者は約120人に上るという。