白老町環境町民会議(粂田正博会長)は24日、町東部のヨコスト湿原海岸部でごみ拾いを行った。会員や町職員、北海道開発局の関係者ら計25人と白老東高校の1年生42人が参加し、活動を通じて自然環境を大切にしていく意識を高めた。
環境省が「日本の重要湿地」に選定しているヨコスト湿原の環境保全を目的とした、毎年恒例のクリーンアップ事業。
参加者はボランティア用のごみ袋と火ばさみを手に海岸を歩き、投げ捨てられているジュースの空き缶やペットボトル、食品の包装容器など、可燃ごみ40キロ、不燃ごみ70キロの計110キロを拾い集めた。
湿原近くに立地する白老東高では、1年生が2021年から、地学協働による「地域コミュニティの探究」授業の一環で活動に参加している。町内から同校に通う水越祐翔(ゆうと)さん(15)は「なるべくごみを出さないように、水筒で飲み物を持ち歩いたりしている。ごみ拾いで、まちがきれいになれば」と話していた。粂田会長(73)は「プラスチックごみが生態系に与える影響は大きい。海岸や湿原は町民の憩いの場。この活動を町民が海洋環境について考える契機にしたい」と述べた。
同会議は環境保護団体、企業、町民などで構成し、海岸清掃や自然観察会、環境セミナーなど実施している。