厚真町富里地区にある厚北地域防災コミュニティセンターならやまでこのほど、胆振東部地震で被害の大きかった北部地域の農家らが野菜や手作り雑貨を持ち寄って販売する「ならやまマルシェ」が初めて開かれた。会場は多くに人でにぎわった。
町民手づくりのイベントを通じてコミュニティーの輪を広げようと、カフェなどを展開する住民団体「つむぎ」(村上朋子代表)が企画。農家や住民が育てた取れたてのジャガイモ、カボチャ、ピーマンや手作り小物の販売コーナー、アロマ体験コーナーなどが設けられた。
新鮮野菜などを求めて多くの町民が集まり、久しぶりの再会を喜ぶ人たちの姿があちこちで見られた。午後にはデイサービスの利用者がマイクロバスで訪れ、かき氷を食べながら会話に花を咲かせる場面も見られ、盛況のうちに幕を閉じた。
ならやまは、胆振東部地震で損壊した富里地区の集会所を兼ねた高齢者生活自立支援センターならやまに替わり、2021年末に新たな施設として再建された。町内でも被害の大きかった吉野、富里、高丘3地区の地域住民が共用で使うことができる施設として稼働しており、現在はサロンなどが開催されている。