米ハワイ州マウイ島での山火事を受けて、福島県太鼓連盟が支援を模索している。現地の伝統芸能「マウイ太鼓」のルーツが福島にあるほか、2011年の東日本大震災後は寄付金を集めるなどマウイの人々が復興を後押ししたこともあり、交流が深い。
同連盟の国分忠一事務局長は、今後支援に関するプロジェクトチームの設置を検討し、「会員から賛同者を募る予定だ」と説明。連盟会員の今泉春雄さんは17日、時事通信の取材に「震災時に応援してもらった恩返しがしたい」と強調した。
同連盟は14年、山火事で焼失したマウイ島西部のラハイナ浄土院でコンサートを行ったこともあり、被害に胸を痛める。当時演奏した今泉さんは「避難所の様子を見ると、震災時のわれわれを思い出す。義援金を募るなど応援したい」と力を込めた。
マウイ島には福島県人会があり、約80人の会員がいる。県国際課は「被害の全体を把握でき次第、支援方法を検討したい」としている。