白老文化観光推進実行委員会(熊谷威二会長)は、9月1日に白老町内で開幕する芸術祭「ルーツ&アーツしらおい白老文化芸術共創」のポスターやホームページに使う3種類のデザインを公開した。町竹浦在住で、大胆な構図と力強い筆致で国際的に評価される画家の田湯加那子さんが手掛けた。
町内外計約150カ所に掲示するポスターはA2判で、いずれも「花」がモチーフ。ロゴマークは札幌市在住のグラフィックデザイナー小川陽さんが作成し、インバウンド(訪日外国人旅行者)を意識した躍動感ある英字にした。
また、町中心市街地の大町商店街沿道の34カ所に掲示するフラッグはターポリンという丈夫な素材を使ったホームベース型(縦66センチ×横40センチ)。表裏で違うデザインが楽しめる。
芸術祭は15日時点で、アーティスト5組6人が参加予定。町内での作品展は18年ぶりという田湯さんは「田湯加那子の軌跡」と題して旧社台小学校で約200点を展示する。そのほかのアーティストらも町内に滞在し、町民との出会いを重視した作品制作に取り組んでいる。同小や大町商店街の空きテナント、社台海岸などで展示を予定している。
広報の八木皆実さんは「多様な視点と価値観で再発見、再編集、再構築された白老での作品展開に注目を」と呼び掛けている。
田湯さんが手掛けた3種類のポスター(提供)