胆振東部の自治体や商工会、町内会で盆踊りが盛んに行われている。コロナ禍による中止を経て再開された催しも多く、厚真、安平両町でも住民らが夏を彩る踊りを存分に楽しんだ。
厚真町商工会が主催するイベント「夏だ!お盆だ!盆踊りだ!」は14日、厚南会館駐車場で始まった。コロナ禍の影響で4年ぶりの開催。子どもから大人まで幅広い年齢層が集まり、にぎわいを見せた。15日は表町公園で行う。
同駐車場での盆踊りは上厚真自治会も協力し、午後5時30分からスタート。大人の部では、地元シンガーソングライターの小寺聖夏さんらによる三味線や和太鼓の生演奏に合わせ、老若男女がやぐらを囲んで大きな輪をつくり、元気いっぱいの踊りを披露した。
会場には、焼き鳥や焼きそばなどの売店や子ども縁日も設けられた。締めくくりには抽選会も行われ、地元の小中学生や地域住民、帰省した家族連れなどが続々と足を運んだ。上厚真小学校6年の松辻陸叶君(11)は「最後の抽選会がドキドキして楽しかった」と話していた。
◇
安平・おいわけ盆踊りinいぶき(同盆踊り実行委員会主催)は12日、安平町の追分ふれあいセンターいぶき駐車場で4年ぶりに開催された。
踊りは子どもと大人に分かれて行われ、浴衣などを着た子どもたちが輪になり、「子供盆おどり唄」「マイムマイム」「追分音頭」などを音楽に合わせて踊った。友人らと来場した追分小学校6年の猪瀬豊君(11)はアニメのキャラクターに扮(ふん)して参加し、「楽しかった。みんなで輪になって踊るのがよかった」と笑顔を見せた。
会場には、スマートボールや型抜き、ヨーヨーすくいを用意しての子ども縁日、焼き鳥、そば、うどんなどの露店も並び、ビールや日本酒を飲みながら踊りを観覧する町民の姿も見られた。
センター内では、あびら教育プランの遊育(ゆういく)によるマルシェもあり、うちわや手作りビーズアクセサリーの販売、ネイル体験、射的など子どもたちが考案した催しが人気を集めた。