安平町内で強化合宿をするアイスホッケーアジアリーグのレッドイーグルス北海道と関東の強豪、東洋大学の交流試合が12日、町スポーツセンター「せいこドーム」(早来北進)で行われた。イーグルスが同会場で試合を行うのは初めてで、会場には多くのファンや関係者が駆け付けた。
両チームはここ数年、夏場の時期に安平町で合宿を敢行。共に9月に控えるリーグの開幕に向けて練習の成果を試すプレシーズンゲームの位置付けで行われた。
試合は東洋大の先制で始まり、終盤まで1点を争う好ゲームとなった。トップリーグの貫録を見せたイーグルスが1―1で迎えた第2ピリオド開始早々、数的有利なパワープレーを生かし、中屋敷侑史選手のゴールで勝ち越し。14分すぎには素早い攻守の切り替えから久慈修平選手が決めてリードを広げ、3―2で競り勝った。
会場には両チームの試合を見ようと、町民のほか多くのファンが町内外から足を運び、苫小牧市内から家族で訪れた高島千恵子さん(42)は「昨シーズンから応援を始めたが、イーグルスの試合観戦は今年3月以来。久しぶりの試合で楽しいです」と喜んでいた。
また試合に先立ち、及川秀一郎町長が記念フェースオフを行い、選手たちを激励。オフィシャル席で試合を観戦し、「この至近距離で見たことがないので、激しいぶつかり合いに驚いている」と興奮した様子。イーグルスのFW小林斗威選手が小学生時代に地元のアイスホッケーチーム「安平ギャロップ」でプレーしていたほか、安平町出身の選手が東洋大にも所属することに言及しながら、「地元ゆかりの選手も一線級のチームに入って活躍している。(町として)練習環境を整備したい」と受け入れ体制を整える考えだ。
▽交流試合
レッドイーグルス北海道,3(1-1、2-0、0-1)2,東洋大