中国・上海から来日し、安平町早来大町のはやきた子ども園(福田剛園長)に体験入園していた園児ら4組の親子とのお別れセレモニーが10日、同園で開かれた。国境を超えて友好を深めた園児たちは名残を惜しみ、今後の再会を約束した。
同園を訪れたのは3~5歳児の4人と保護者。7~10日の4日間、同園の園児たちと交流した。園庭での泥遊び、サッカー、森に足を運んでの自然体験など上海では経験できない幼児教育を体感したほか、9日には千歳市花園のサケのふるさと千歳水族館にも出掛けた。
お別れセレモニーでは同園の園児たちが童謡「にじ」の合唱をプレゼントし、互いの母国語で「ありがとう、また会おう」と声を掛け合った。
同園の福田剛園長は「最初は言葉も通じなかった子どもたちが、遊びや表情でコミュニケーションを取り、お互いに分かり合おうとする気持ちが見られた。(園児たちにとって)非常にいい経験になった」と目を細めていた。
上海の一行は帰国後、安平町のこども園で体験した出来事を成果として同僚たちに発表し、今後の交流につなげたい考えだ。