政府は7日、「マイナンバー情報総点検本部」を8日午後に開催すると発表した。会合には岸田文雄首相も出席する。相次ぐトラブルを受けて実施しているデータ総点検の中間報告と再発防止策を公表する予定。マイナンバーカードと健康保険証を一体化した「マイナ保険証」の誤登録問題を受け、全国の健康保険組合などに要請していた点検の状況も示す見通しだ。
制度を巡っては、マイナ保険証で別人の情報が登録されたり、障害者手帳の情報が他人のマイナンバーとひも付けされたりするミスが続発。政府は秋までに、個人向けサイト「マイナポータル」で閲覧できる全29項目の情報の総点検を実施する方針だ。
岸田首相は4日の記者会見で、マイナ保険証への移行に関連して現行の保険証を2024年秋に廃止する政府方針に関し、「総点検やその後の修正作業の状況を見極め、さらなる期間が必要とされる場合、廃止時期の見直しも含め適切に対応する」との考えを示している。